「平成の怪物」といわれた高校の大先輩に、涌井秀章投手は松坂大輔2世となぞられていたわけなので、普通ならプレッシャーで押しつぶされてもおかしくない状況ですが、実際本人はどう感じていたのでしょうね。
高校時代は、一学年先輩の元千葉ロッテマリーンズの成瀬善久さんと併用され、リリーフで登板する機会もありました。
一時は、成瀬善久さんと共にダブルエースとしてチームを牽引していたわけですね。
2019年シーズンはオリックスバファローズで活躍していましたが、現在は栃木ゴールデンブレーブスで選手兼コーチを務めている成瀬善久さん。
そんな頼もしい先輩・成瀬善久さんがいたのですが、高校2年春の第75回選抜高等学校野球大会で、リリーフで起用されることが多かった涌井秀章投手に、決勝戦での先発という大役を任されることになりました。
しかし、決勝戦の対戦相手・広陵高校に打ち込まれて大敗してしまったんです。
その悔しさをバネに、もう一度基礎から見直した猛練習の末、高校3年夏の第86回全国高等学校野球選手権大会では、主に先発で起用され、準々決勝まで進出する躍進に繋がったわけです。
これ以上ないほどの敗北を経験したおかげで、涌井秀章投手は「松坂大輔2世」の名に恥じない、更なる高みへ成長を遂げたんですね!
高校最後の第59回国民体育大会決勝戦では、完投勝利を収めて見事優勝もしていますし、超名門・横浜高校時代からエースとして投げていると考えると、もしかしたら松坂大輔投手をも凌ぐ野球の実力があったかもしれません。
偉大なる大先輩・松坂大輔投手のプロでの成績にも、涌井秀章投手がどこまで迫れるか、この先も注目していきたいですね!
涌井秀章の現在までの実績と移籍動向に迫る!
涌井秀章投手は、2004年に埼玉西武ライオンズに入団し、2年目の2006年から5年連続2桁勝利を記録しました。
本当に規格外の偉業だと思います。
2011年シーズンは肘痛による怪我が影響で、納得できる成績を残せませんでしたが、ライオンズ時代は最後までエースの自覚を強く持って駆け抜けたのではないでしょうか!
ライオンズファンは現在(いま)でもきっと、涌井秀章投手のエースとしてのマウンド姿と活躍は鮮明に覚えているでしょうね。
2013年12月に千葉ロッテマリーンズへのFA移籍を決断し、ライオンズで培った実力と技術をロッテの勝利の為に全力で貢献してきた涌井秀章投手。
マウンドでの立ち振る舞いは、チームが変わってもクールでカッコいいままでしたね!
2015年に15勝(9敗)、2016年に10勝(7敗)という好成績を残した涌井秀章投手は、2019年シーズンまでの契約延長を勝ち取ることに!
2017年のシーズンオフに、メジャー球団移籍のために海外FA権を行使しましたが、残念ながら獲得球団はなく、2019年シーズン一杯までロッテのために尽力を尽くしましたね。
そして、金銭トレードで東北楽天ゴールデンイーグルスに移籍し、再び活躍しています。
この移籍には石井一久さんの力が大きく、当時の楽天が投手力不足だったのと、涌井秀章投手の実績と実力なら楽天で十二分に活躍できるといった思いで入団に至ったそうです。
必要とされたことに涌井秀章投手は嬉しさとやりがいを大いに感じたのではないでしょうか!
石井一久さんの思惑通り、涌井秀章投手の東北楽天ゴールデンイーグルスでの飛躍ぶりは凄く、メジャーリーグから戻ってきた絶対的最強レジェンド・田中将大投手に2021年の開幕投手を譲らないほどの信頼を勝ち取っています。
やはり、石井一久さんの功績も大きいですし、涌井秀章投手がこの先どこまで勝利数を積み上げるのか注目していきたいですね!
ということで、涌井秀章選手の過去の実績と移籍動向を振り返ってみましたが、改めて本当にストイックで凄い投手だと思います。
最後に
世界の舞台でも活躍し、数々の実績を残してきた涌井秀章投手。
2020年のシーズンは、開幕から8連勝という記録を残し、自身3度目の最多勝(11勝)を獲得しました。
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