これが功を奏して1年目の2008年、開幕から一軍入りすると、リリーフ要因として50試合に登板します。
2年目の2009年にはチーム最多となる58試合に登板し、チームに欠かせないリリーフ投手に成長すると、以後12年間連続で50試合以上登板する快挙を果たします。
50試合以上登板するということは心身ともに相当な負荷がかかり、1年だけでも相当難しいことですが、自身の体調をケアしながら毎年あたり前のように過酷なリリーフ投手稼業を続けています。
宮西尚生投手は技術も凄いですが、並外れた精神力だと思いますね。
タフな体を持つ宮西尚生投手ですが、決して怪我とは無縁の野球人生を歩んできたわけではありません。
2015年と2018年のオフにはいずれも左肘の手術を経験していますし、オフシーズンにも万全な体のケアを欠かさないとか!
長年にわたる安定した活躍には、こういうケアも大いに影響しているのでしょうね。
ところで、宮西尚生投手が自虐っぽく「息子には野手とか先発投手で活躍してほしい」ともこぼしていたように、プロ野球界においてリリーフ投手はあまり注目を浴びるポジションではありません。
どちらかと言えば『先発』や『クローザー(抑え)』に注目が集まりますね。
その橋渡しになるリリーフ投手はプロ野球創成期から長年、先発投手にもクローザー投手にもなれなかったような扱いをされていましたが、1996年になってようやくホールドというリリーフ投手の実力を測る指標が導入されることに。
2005年からは勝利数とホールドを加算したHP(ホールドポイント)という数でリーグの表彰を受けることになりました。
宮西尚生投手は現行制度となった2005年以降、元巨人の山口鉄矢さんに並ぶ史上最多タイの3度、この賞を手に入れています。
その積み重ねが、2018年には通算273ホールドの日本最多記録に並び、以降もホールドを積み重ね、2019年には史上初の通算300ホールドという大記録を達成しました。
通算300ホールドを達成した際のインタビューで次の目標を問われると「301ホールド」と即答し、長年リリーフ投手として活躍している宮西尚生投手らしい姿勢が見られました。
「厳しいプロの世界で生き抜くためには、少々の怪我で休むことはない」と断言していた宮西尚生投手ですが、この努力と根性、そして毎回万全な状態にするケアを怠らないことが『世界一の中継ぎ』になれた所以だと思います。
しかし、プロ野球界初の大偉業を成し遂げた宮西尚生投手でも、油断と慢心は一切ないでしょうけども。
ということで、宮西尚生投手はメジャーリーガーでも成し遂げたことのない『通算300ホールド』を達成していたことがわかりました。
世界一の記録を達成した宮西尚生投手、あっぱれです!
最後に
チームに絶対欠かせないリリーフ投手の宮西尚生投手ですが、リリーフ投手のリーダー役として栗山英樹監督をはじめとする首脳陣に絶大な信頼を得ていますね!
まだまだ若手には負けない姿をファンに魅せていってほしいですね!
そして、連続50試合登板の日本記録に期待がかかる宮西尚生投手の今後の活躍と動向に注目し、情報が入り次第追記していきたいと思います。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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