プロ野球ヘルメットが片耳・フェイスガードに!効果といつ変わった?

近年のプロ野球では、片耳タイプの打者用ヘルメットにフェイスガードを組み合わせた姿を目にする機会が増えました。

このフェイスガードは「Cフラップ」と呼ばれ、顔面付近への投球から頬や顎を保護する目的で使用されています。

 

この記事では、プロ野球で見かける片耳・フェイスガード付きヘルメットについて、その効果や日本球界でいつから広がったのかを紹介します。

片耳・フェイスガードのヘルメットについて!

野球で打者がヘルメットを着用する大きな目的は、投球などによる頭部への衝撃から身を守ることです。

プロ野球を見ていると、耳を覆う部分に加えて、頬や顎の前までパーツが伸びているヘルメットを見かけることがあります。

TABI LABOは、このパーツについて「Cフラップ」と呼ばれるフェイスガードで、デッドボールから頬や顎を守るために耳あて部分に取り付けるものだと紹介しています。

 

一般に「フェイスガード付きヘルメット」と呼ばれることもありますが、ヘルメット全体が特殊な形をしているというより、打者の顔を守るためのパーツが加わっていると考えると分かりやすいでしょう。

2018年には柳田悠岐選手、中村晃選手、鈴木誠也選手、丸佳浩選手らがCフラップ付きのヘルメットを使用する姿が報じられ、プロ野球ファンの間でも注目されるようになりました。

それまでの打者用ヘルメットと比べると片側が長く見えるため、テレビ中継などで気になった方も多かったのではないでしょうか。

片耳・フェイスガードヘルメットの効果は?

では、片耳・フェイスガード付きヘルメットには、どのような効果が期待されているのでしょうか。

最大の目的として挙げられるのが、顔面付近への投球から頬や顎などを保護することです。

実際にCフラップが選手を守ったとみられる事例もあります。

 

2019年3月24日の広島対ソフトバンクのオープン戦では、広島の會澤翼選手が149キロの直球を顔面付近に受けました。

 

 

スポニチによると、このボールは顔面に直接当たったのではなく、會澤選手が装着していたCフラップに当たり、會澤選手は流血もなく自力でベンチへ戻っています。

フェイスガードを着けていればすべてのケガを防げるわけではありませんが、顔面付近を守るための保護具として使われていることが分かる事例です。

 

また、2019年にデイリースポーツは、当時Cフラップを使用していた丸佳浩選手が、違和感がなければ自分の身を守る意味でも大切だという趣旨の考えを語ったと報じています。

同年のスポニチの記事では、使用する選手から「安心感がある」「集中できる」「怖さがなくなった」といった声が寄せられていることも紹介されました。

一方、すべての選手に同じ使用感があるわけではありません。

 

日本ハム時代の中田翔選手は2019年にフェースガードを試した際、視野は狭まるものの、それほど違和感はないという趣旨の感想を語っています。

そのため、「フェイスガードを付けると視界が狭くなるから打撃成績が上がる」といった単純な効果として考えるのは避けたほうがよさそうです。

 

元の記事では、視界が狭くなることでボールへの集中力が高まり、打撃フォームが改善して成績向上につながるという内容を紹介していましたが、今回確認した資料からは、その因果関係までは確認できませんでした。

安全面でのメリットが期待される一方、視界や違和感などの感じ方には選手ごとの差があると考えるのが自然でしょう。

 

なお、アマチュア野球で使用する場合には注意が必要です。

 

全日本軟式野球連盟は、硬式・軟式を問わず、打者用ヘルメットにフェイスガードを取り付けるなどの改造行為を禁止していると案内しています。

一方、全日本野球協会では2021年に「SG基準改正後の基準を満たした顎ガードつきヘルメットの使用」について通達を出しており、単純な後付け改造と基準を満たした製品は分けて考える必要があります。

 

プロ野球選手が使っている姿を見て、自分のヘルメットにも取り付けようと考えている場合は、所属する連盟の規定と使用する製品の基準を確認してください。

片耳・フェイスガードヘルメットにいつ変わったのか?

片耳・フェイスガード付きヘルメットは、ある年からプロ野球全体が一斉に変更したわけではありません。

選手がそれぞれ使用するようになり、2018年から2019年ごろに日本球界で一気に目立つようになりました。

スポニチによると、Cフラップを日本プロ野球で最初に着けたとされるのは、2007年の千葉ロッテマリーンズのフリオ・ズレータさんです。

 

 

同記事では、日本人選手では広島時代の丸佳浩選手が2018年に使用したのが最初とされています。

つまり、Cフラップそのものは2018年に突然登場したわけではありません。

 

日本球界で本格的に注目されるようになったのが2018年前後だったということですね。

2019年になると、読売ジャイアンツでは原辰徳監督の意向を受けてCフラップを約70個注文したとスポニチが報じています。

同記事では、当時の輸入代理店関係者が「ほとんどの球団から注文がある」と説明しており、2019年には球界全体へかなり広がっていたことが分かります。

なお、昔のプロ野球にも顔面を保護するヘルメットを使用した例はありました。

 

元の記事では近鉄バファローズのチャーリー・マニエルさんを「最初にフェイスガード付きヘルメットを被った選手」と紹介していましたが、これは現在のCフラップと同じ用具として扱うと混乱します。

そのため、この記事では現在のフェイスガードとして広く知られている「Cフラップ」の普及時期を基準に整理しました。

 

結論として、CフラップはNPBで2007年にズレータさんの使用例があり、日本人選手では2018年の丸佳浩選手が最初とされ、2018年から2019年ごろに急速に広がったと考えると分かりやすいでしょう。

まとめ

プロ野球で見かける片耳・フェイスガード付きヘルメットについて、効果やいつから広がったのかを紹介しました。

 

  • フェイスガード部分は「Cフラップ」と呼ばれ、頬や顎付近を投球から守る目的で使われている
  • 2019年には會澤翼選手の顔面付近への149キロの死球がCフラップに当たった事例が報じられている
  • CフラップのNPBでの使用は2007年のズレータさんが最初とされている
  • 日本人選手では2018年の丸佳浩選手が最初とされ、2018~2019年ごろに急速に普及した
  • アマチュア野球では既存ヘルメットへのフェイスガードの後付け改造は禁止されているため、所属連盟の規定確認が必要

 

フェイスガード付きヘルメットは、単なる見た目の変化ではなく、打者の顔を守るという目的を持った用具です。

一方で、打撃成績が良くなるといった効果まで確認されているわけではなく、安全性と使用感は分けて考える必要があります。

今後も選手を守る用具がどのように進化していくのか注目です。

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